2009年度俳句部会

 2009年12月の俳句部会

 定例句会を鵠沼公民館にて開催しました。本井英先生(S50年文•博了)のご指導の下、句作に励みました。 部員の皆さんの代表作を紹介します。(部員は50音順)

  
●12月の代表作
寒潮に釣るや餡パン頬ばつて 本井 英
裸木に白雲一つ透けて見ゆ 安部和範
住みにくさ尽きぬ山路漱石忌 大崎洋一
つつつつとあら忙しなの濱千鳥 河相光子
ほろ酔ひで終バスを待つ寒さかな 上坂秀治
オムライス半分残こす漱石忌 佐藤月子
紅深しなんきんはぜの坂道は 塩島淳子
夕映えに残りし柿の赤きかな 鈴木崇夫
人波を意気揚々の大熊手 津田祥子
行年の書架捨て切れぬものばかり 萩原ふみを
海風に冷えた身体に生姜酒 馬場英人
月光の凍りつきたる雪庇かな 深谷昌弘
大島もはつきり見えて小春凪 宮田公子
忽然と友逝きし朝返り花 望月明子
散る紅葉石の仏の頰撫でて 吉水淑浩
酉の市熊手を求め人の波 脇坂恵三
   鵠沼公民館で   における  句会の情景開催

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 2009年11月の俳句部会

 初めての試みとして鎌倉へ吟行を行い ました。生憎の雨天でしたが、本井英先生
 (S50年文・博了) のご指導を頂き句作に励みました。

  
●11月の代表作
雨だれの紐とつのりて冬紅葉 本井 英
石蕗の黄の華やぎ見せし谷戸の家 小澤喜久子
秋蕭条七里ケ浜に雨の降る 大崎洋一
黄櫨紅葉露座の大仏泰然と 河相光子
深秋の虚子庵の庭荒れ果て 上坂秀治
山茶花のひと弁つきて蜘蛛の糸 塩島淳子
冬小菊挿して小籠を売りにけり 萩原ふみを
雨がふる光則寺なる青みかん 馬場英人
冬の雲圧し広がりて由比ケ浜 深谷昌弘
露座仏の衣の襞や冬の雨 宮田公子
土牢へ登る石段枇杷の花 望月明子
沛然と降る雨浴びてはぜ紅葉 吉水淑浩
落葉散る雨の鎌倉谷戸の路 脇坂恵三
  鎌倉文学館   における句会   の情景

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 2009年10月の俳句部会

   本井 英先生 中には余裕の方も・・   皆さん苦労して   難しい顔です。
  皆さん苦労して

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2009年9月の俳句部会

  
●9月の代表作
古の鵠沼(くぐいぬま)とよ町の秋 本井 英
カーテンを揺らしひそかに秋来る 安部和範
たどり着く鞍馬全山蝉の声 小澤喜久子
欄干に余韻伝はる大花火 大崎洋一
虫の音のぴたりと止みて雨沛然 河相光子
読経の御堂を泳ぐ鬼やんま 上坂秀治
白萩の露袖ぬらす路地の朝 塩島淳子
石積みの窓の秋燈濃かりけり 津田祥子
生れ来て百日の子に今朝の秋 萩原ふみを
大輪の花火に声が上がりけり 馬場英人
顔半分焦がせしマリア原爆忌 深谷昌弘
人住まざりしこの家にも牽牛花 宮田公子
携帯を使ひこなせて初紅葉 望月明子
風の中朝顔のつる所在なげ 吉水淑浩
日傘より帽子が似合ふ乙女かな 脇坂恵三
  
●7月の代表作
駐車場ちまちま増えて梅雨の町 本井 英
水玉を散りばめ光る蜘蛛の網 安部和範
束の間の庭の女王や鉄線花 小澤喜久子
それぞれが旗幟を掲げし花菖 大崎洋一
サルビアの赤燃えたちて義母(はは)病みぬ 河相光子
打水の山門くぐり法話会 上坂秀治
病む人の細き腕見ゆ夏衣 塩島淳子
森の緑湖(みず)の翠に黙す君 鈴木崇夫
向き合いて眠る母と子明易し 津田祥子
お神輿を担ぎて若き顔の良し 長澤 澄
夏鶯雨上がりしを告げゐたり 萩原ふみを
石牢の守りは静かに紫陽花か 馬場英人
七夕の飾りくぐりて甘味茶屋 宮田公子
石竹を植えてインコの墓守りに 望月明子
波乗りに飽きて叫声西瓜割り 吉水淑浩
紫陽花の数より多い人の列 脇坂恵三
●6月の代表作
鵠沼といふ名なつかし枇杷も熟れ 本井  英
木下闇箱根旧道石畳 安部和範
今一度花贈りたし母の日に 小澤喜久子
薫りつつ湯ぶね溢れる菖蒲の葉 大崎洋一
青梅や押し合って落つ色染めて 河相光子
十薬の八重咲く庭や母の影 上坂秀治
ベランダは満艦飾に梅雨晴れ間 塩島 淳子
南より駆け上り来る梅雨便り 長澤 澄
寄せ墓の二十歳の兵や五月闇 萩原ふみを
花嫁の父に乾杯梅雨晴れ間 望月明子
薫風の横浜みなと歴史追う 吉水淑浩
長谷寺で紫陽花を観る古稀の群 脇坂恵三
  皆さん頑張ってます。

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